ACCSJについて(基本方針)
安全・安心の面会交流の実現を目指します!
ACCSJが設立された背景
面会交流は,離別した親子のあり方を示す重要な法的関係です。
父母が離婚する際にその取決めをしますが,離別に至る葛藤期間を経てなされる面会交流には多くの場合,困難が伴います。
子育てに社会的支援が必要なように,父母の離別においても,子の福祉の観点から社会的支援が必要です。
困難が伴う親子のために,日本各地で,その交流を支援する必要性が認識されて,任意団体や市町村による支援がなされ始めています。
一方で,親子が安心してその支援を受けたり,支援に公的な助成をするためには,支援団体の適正を示す一定の基準や支援の質の確保が欠かせません。
そのようなことから,面会交流支援にかかわる人々や,法学,児童精神科医,臨床心理士などの専門家がそのメンバーとなり,面会交流支援のモデルとなる諸規則,支援内容や手続き,習得すべき諸基準の構築に向けた活動をすることが必要です。
そのために,その受け皿となる団体の設立を提案しました。
2022年10月,ACCSJ認証サービスを開始!
⼀般社団法⼈⾯会交流⽀援全国協会(ACCSJ)は,⾯会交流⽀援援団体の適性を⽰す基準を作成し,その基準を満たす団体を認証する制度の構築を⽬指して活動してきました。
いよいよ,認証の試⾏的実施として,2022年10⽉より認証申請の受付を開始しています。
その⽀援実現に向けて
次の活動をしています
- ⼦どものための⾯会交流のあり⽅を検討し,関係する諸機関と連携して,⼦どもの権利・福祉の実現を⽬指します
- ⾯会交流⽀援のあり⽅や認証基準を⽰し,認証サービスを提供します
- ⾯会交流⽀援に関する各種ガイドラインと,研修プログラムを提供します
- ⾯会交流⽀援実務に関する相談事業を実施します
- ⾯会交流⽀援事例検討会や研究会を開催します
- ⼦どものための⾯会交流が実現できるよう,情報発信します
ACCSJのサービスの概要
⼦どもが安全に安⼼して⾯会交流を⾏えるよう,付添いや受渡し等の⽅法で親⼦を⽀援する第三者機関(⾯会交流⽀援団体)が重要な役割を果たしています。
⼀⽅で,⽀援⽅法や安全基準,⽀援者の研修等は各団体に委ねられています。⽀援団体に求められるスキルや安全性に関する事項などが基準として設定され,その基準を満たしていることを確認できる制度があれば,当事者は安⼼して⽀援を受けることができます。
既存の⽀援団体にとって,⾯会交流⽀援に必要な基準がわかり,⾃⼰点検が可能になります。
⽀援団体のない地域が,全国にたくさんあります。新しく⽀援を開始しようとする団体にとって,上述のような基準があり,研修が提供されるなど,既存の団体が構築してきたスキルやノウハウを共有できる仕組みがあれば,安⼼して団体を⽴ち上げ,スムーズに⽀援を開始することができます。⽀援団体の全国展開が可能になります。
ACCSJ認証
ACCSJ認証は,ACCSJの正会員となった⽀援団体に対して,ACCSJが「ACCSJ⾯会交流における原則と基準」を充たしていることを確認して認証する,⺠間団体による⾃主的な認証制度です。
正会員となった⽀援団体のネットワークを拡充して,経験交流やマニュアル・ノウハウの共有,研修プログラムの開発,事例検討会・研究会,⾼葛藤ケースやトラブル対応に関する相談事業を⾏います。
ACCSJの元に集まる⽀援団体ネットワークにより,豊富な⽀援活動の充実を図ることができます。ACCSJが⽬指すのは,⼦どもたちのための,⽀援団体がより良く活動するための,⽀援団体同⼠が助け合うための認証制度です。
ACCSJ基本方針
一般社団法人 面会交流支援全国協会(ACCSJ)基本方針
2020年9月2日
1 ACCSJの必要性
親の別居・離婚などで子どもが親の一方と別居している場合,その過程において父母間の信頼関係や協力関係が失われ,コミュニケーションがとりにくくなることもある。その結果,子どもと別居親の面会交流の実施に困難が生じ,子どもの「別居親に会いたい」気持ちが尊重されず,安心して交流を続けることが困難になっている場合がある。
子育てに社会的支援が必要なように,面会交流についても,子の福祉の観点から社会的支援が必要である。こうした認識に基づいて,日本各地で民間団体や自治体による支援が開始されている。
そこで,面会交流支援団体および個人で支援する支援者(以下,支援団体)の適正について,一定の基準を示し,支援の質を確保することが重要となっている。そのため,支援に必要なスキルや基準を作成し,支援団体を認証する制度を構築することが求められている。面会交流支援全国協会(以下,ACCSJ)は,支援団体および法律,社会福祉,精神科,臨床心理,保育,社会学など関係する領域の専門家等の協力を得て,こうした活動を行う。
2 ACCSJの目的
ACCSJは,前項の必要性に鑑み,子どものための面会交流の実現に向けて,面会交流支援のあり方を提示し,面会交流の支援団体の適正を示す基準,研修プログラムおよび認証制度を提供することを目的とする。
3 ACCSJの方針
ACCSJは,前項の目的を達成するために,次の方針を掲げ,活動を行う。
(1) 子どもの安心と安全が保障された,子どものための面会交流支援のあり方を追求する。
(2) 子どもの参画の権利を重視し,子どもたちが「最善の利益」を享受する福祉社会をめざす。
(3) ジェンダー平等と多文化共生の視点を重視する。
(4) 認証を受けた支援団体の活動の自主性,多様性を尊重する。
(5) ACCSJの活動は,面会交流支援を通じて子の福祉を具体化するものであり,親権法制のあり方等に関わる議論を取り扱わない。
(6) 活動に関する情報は,個人情報や子の福祉を害する個別の情報を除き,HPその他の方法で公表する。
(7) 活動等に関しては,外部評価委員会を設置し,その評価を受ける。
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